
ひと昔前、建設業は「きつい」「汚い」「危険」の3Kの仕事と言われ、建設会社が次々に倒産した時期がありました。
しかし私は思うのです。「建設業」は人類史上、最も尊い職業であると。ピラミッドや城など歴史的な建築物は国家的な役割を担い、そこを起点にして文化が栄え、人類は発展していきました。「人類発展の原点には、土木建築という支えがあった」と言っても過言ではないと思います。
建設は、オートメーション(自動)化できない、きわめて原始的(アナログ)な仕事です。人の手が絶対に必要となるので、IT化が進む現代とは逆行しているイメージがあるかもしれません。このような時代背景から、若者が入らず年配の職人さんしか残らないとも言われています。
しかし、建設業に携わる人間がいなかったら、どんな社会になるでしょうか。たとえば、2011年3月11日に起きた東日本大震災の復興が遅れている原因のひとつには、建設業者が減少したことが関連していると私は考えています。当時、私は被災地に駆けつけたのですが、現場の様子を見たときに、あらためて建設業の必要性をまざまざと見せつけられました。人間の生命を守る建設業は、やはり社会にとって最も欠かせない仕事なのだと。