interview お客様インタビュー

こだわりを練り尽くして実現させた満足の家

RC個人住宅
I邸
  • 工法 外断熱ルネス工法RC造
  • RC造地上2階建専用住宅
  • 東京都杉並区 / 2006年11月竣工
  • 敷地面積 / 103.92㎡
  • 延床面積 / 103.78㎡
  • 建築面積 / 51.62㎡

温暖化の影響でしょうか、今年の東京は雪を見ることなく冬が過ぎ、立春を迎えました。梅の花が早くも見頃となった2月初旬の土曜日、杉並区にあるI邸をお訪ねしました。井の頭沿線の閑静な住宅街にある建物は、75角タイルに彩られた外観からも瀟洒な雰囲気が伝わってきます。
土曜日の昼下り、家の中には可愛らしいお子さんの声が響いています。33歳のご主人と奥様、1歳6ヶ月のお嬢様、そして今年の5月にはもう一人家族が増えるご一家です。そんな幸せ一杯のお宅で、ご主人にお話しを伺いました。

希望の家を叶えるためのプレゼンテーション

5年程前、ご結婚間もなかったご夫妻は、賃貸マンションに住みながら家創りの計画を徐々に進行させていきます。
「以前ここに建っていたのは古い木造の家で、住むには建替えが必要でした。具体的な構想に入ったのは、資金計画も立った一昨年の6月頃です。まずはブックオフの100円コーナーで、家創りに関する本を10冊程買い込み勉強をしました。」
こうして得た知識を基に、外装から間取り・仕様に至るまでの詳細な希望を記した書類を作成します。建設会社へ希望を伝えるためです。
「大手ハウスメーカー4~5社にプレゼンテーションをしました。そして図面を描いてもらいましたが、納得できる応えはなかなか得られませんでした。また、コンクリートの打ち放しの家が希望でしたが、大手ハウスメーカーで叶えるのは難しかったですね。」
そんな中、丸二を訪れたのは一昨年12月のことでした。

住んでみたいと思った丸二の図面

「大手ハウスメーカーに任せれば安心感もありますし、時間のない私達サラリーマンには、ベルトコンベアーに乗っているように進むプランニングは便利だと感じていました。一方で、ハウスメーカーで家を建てた方からは、”希望が叶えられなかった”という話を耳にすることもありました。丸二さんは、こちらの希望をできる限り実現することを前提に、じっくり取組んで行く姿勢が伺え、契約を急ぐ様子のハウスメーカーとは違っていました。自分の家ですから、どの部材が何処に使われ、どの様な施工をするのかまで知りたかった・・・そんな希望にも嫌な顔をせず、きちんと応えてくれたのが丸二さんでした。」
丸二に好印象を持ったご主人は、早速丸二にプレゼンテーションを実施します。間もなく、丸二から図面が提出されました。
「丸二さんの担当者が描いてくれました。数々の図面を見てきましたが、初めて”まさにこの形、住んでみたい!”と思える出来でした。」

丸二で建てるなら外せない外断熱とルネス

計画当初、外断熱工法は考慮していなかったI邸。
「子供も生まれ、受け継いで残せる丈夫な家を建てたいという気持が強くなりました。丸二さんからいただいた冊子を読んで、外断熱は家自体にも環境にも良いと改めて実感しました。”RCB工法なら価格面でも希望に添えます”という丸二さんからの薦めもあり、外断熱の選択は自然の結論となりました。」
結局、通気層が不要なためスペースの無駄がなく施工できるRCB外断熱工法が採用されました。
「マンションと比較すると、一軒家のため高熱費はかかります。でも、暖房を入れて一度暖まると、止めても暖かいまま過ごせ、この冬は外断熱の効果を実感しました。」
と、一冬過ごした効果の程を教えていただきました。
更に、地下のピットが希望だったI邸は、もちろんルネス工法も採り入れています。
「丸二さんで建てた父の家は、床下がピットになっています。何でも収納できる広いスペースは便利だと感じていました。建築基準法上ギリギリ可能な140㎝の高さを設けたピットにしました。」
身長180㎝あるご主人が中に入り、楽に掃除機をかけられる高さです。実際に中を覗くと、まるで地下室の様な空間に驚かされます。
「丸二さんで建てるなら、得意とする外断熱とルネスは外せません。従って100年住宅は大前提となりました。」
この二つの選択に満足されています。

現場監督と一緒にチェックした工事期間

「自分の希望が採り入れられることが丸二さん選択のポイントでしたから、間取りはもちろん、ドアの大きさからノブの位置など、細部に至るまでこだわりました。」 丸二の図面にご主人自ら赤ペンでチェックを入れながら、希望実現のために手直しする箇所を細かく指定していきます。
「仕事も大変な時期でしたが、帰宅後夜中に図面を眺めながらの作業は楽しかったです。」
と、実際に当時の図面を見せてくださいました。
平成18年5月にいよいよ工事開始となります。基礎工事の期間は、丸二を信頼しお任せだったとのこと。コンクリートの流し込みが一部滞ったこともありましたが、丸二から逐一報告があったことで、かえって安心感を覚えた様子です。
内部工事に入ってからは、しばしば現場に足を運びます。
「床を貼り始めた頃から実感が湧き始め、度々現場に来ました。最後の時期は仕事帰りに立ち寄って、現場監督と一緒にチェックしましたね。プロでも人間ですからミスもあります。そんなミスに素人の視点だからこそ気づくこともあり、監督には何でも進言していました。監督からは、”ここまで言う施主はいないです”と言われました。(笑)」
住宅が隣接した場所での工事でしたが、ご近所からはこんな声も聞かれたとか・・・

「引越した時ご近所に挨拶に伺ったら、”現場監督良かったですよ。お若いけどしっかりした方でしたね”と言われました。監督とは一緒に建てたという気持ちがあったので、自分も誉められている様で、とっても嬉しかったですね。」
歳若き監督に、社会人としてフォローの気持を持って接してきたご主人。『良い家を一緒に創り上げる』というスタンスで臨んだ綿密な作業の中で、二人の間には施主と監督を超えた気持ちの繋がりが生まれた様です。

こだわりの全てが実現した満足の居住空間

平成18年11月に竣工となり、入居されたご一家です。
「住み心地は良いです。お任せにしなかったので、ここが違うという所は一つもない、こうすれば良かったと言う所もない、使い勝手が悪い所もないです。他の方から見たら不便に感じる所も敢えてそうしたので、自分達にとってはベストです。不満な所は一ヶ所もありません。」
とおっしゃる、こだわりを実現されたI邸をご紹介します。
1階の間取りは、リビングダイニングに書斎とトイレ。19畳あるリビングダイニングは、270cmある天井高の空間を、コンクリートの打ち放しの壁と大きなキッチンカウンターでシンプルに演出しています。
「キッチンカウンターは、パソコンを使ったり、本を広げたりと、机代わりにもなり重宝しています。奥のカウンターも同じ高さにして、動きやすい様にスペースも充分取ってもらいました。」(奥様談)
幅広の床材、ドア・キッチンの建具に使用した木の質感が、打ち放しのコンクリートとマッチし、温もりがあるインテリアとなっています。
「全面コンクリートの壁は寒々しく感じられるのではと心配していました。照明は調光できる白熱灯を使い、暖かみが出る様にしています。」
リビングのサッシを開けると、
「砂場を作ろうかなと思っています。」
と、お子さんのための庭もあります。
さて、次は2階へ・・・幅広の階段は、重厚なロートアイアンの手摺を設け、独特の雰囲気を醸し出しています。
「一部解放の階段にしているので、強度面からも頑丈な鉄のフラットバーにしました。こんな場所にも手を抜かず、丈夫な部材を使用するのも丸二さんの素晴らしい所です。」 階段を上がった東南側に、将来は真ん中で二部屋に仕切れる様、両サイドに収納を設けた子供部屋があります。バルコニーもあり、お子さんがのびのびと過ごせる環境になっています。

次はご夫妻の寝室です。入口には使いやすい高さにパイプを設置したウォークインクローゼットを設け、寝室はスッキリとした空間が保てる設計になっています。 そして、家族だけの居住空間となる2階に敢えてサニタリーが設けられています。窓を設けた浴室は、北側ながら明るく広々とした開放感があります。また、洗面室とトイレの床には黒の天然石が敷かれています。
「チープ感を避けるため、石を貼ってもらいました。でも冬は冷たくて・・・」
笑いながらおっしゃるご夫妻です。
さて、最後は屋上です。見晴らしの良い、広いスペースとなった屋上は、
「子供達の遊ぶスペースとして考えています。」
と、あくまでもお子さんのこと思われるご主人です。

「実は、設計士になろうと考えていた時期がありました。でも高校時代に遊んで勉強をおろそかにしたものですから・・・人の住む家を創りたいという気持が以前からあったので、普通の方よりは思い入れが強かったのではないでしょうか・・・」
チョットはにかんだ様子のご主人。プレゼンテーションからスタートし、間取りから細かい仕様に至るまで、こだわりを一つ一つ実現されていった模様を楽しそうにお話くださいました。そんな思いが詰まったI邸は、ご家族の幸せな暮らしぶりが感じられる、居心地の良い家となりました。