interview お客様インタビュー

夢ハウスで実現した健やかで頑丈な木造の家

木造住宅
M邸
  • 工法 木造
  • 木造2階建て専用住宅
  • 東京都大田区 / 2004年11月竣工
  • 敷地面積 / 166.57㎡
  • 延床面積 / 138.25㎡

新緑からこぼれる陽の光が美しい季節が訪れました。5月下旬の土曜日の昼下がり、のんびりと走る私鉄の駅に降り、下町情緒を感じる商店街を抜けると閑静な住宅街が広がります。東南の角地に建つ、クリーム色の塗壁にブラウンのデッキが映えるM邸は、木造の温もりが外観にも感じられます。アプローチのエゴノキ、クレマティス、バラ・・・たくさんの草花が5月の陽に香り、訪れる人を出迎えます。
常に本物の家創りを追求している丸二が、また新たな事業に参画しました。日本の四季折々の気候、風土に順応した木造住宅に、最新の技術を取入れた「夢ハウス ・ レンタル」です。良質の乾燥天然無垢材を使用し、人が健康的に住み続けられる家を創るために開発されたシステムです。今回ご紹介するM邸は、この「夢ハウス ・ レンタル」のノウハウを取入れて建設されました。

目指したのは光と風と緑に溢れたナチュラルな家創り

以前この場所に建っていたご主人の実家では、87歳になるお母様が1人で生活され、Mさんご家族は横浜にある社宅にお住まいでした。「母も高齢になりましたし、社宅の入居期限切れと子供達の中学と高校への進学が重なったのが今年の3月でした。この時期の建替えは以前から計画していて、緑に囲まれ、風を感じながら、自然素材の家が創れたらという想いがずっと前からありました。」と理想の家のイメージはできあがっていました。

雑誌やテレビの住宅取材番組から情報を収集する中で、ある有名建築家が心に残り会いに行きます。「設計はその方に、建築は丸二さんにお願いしようと考えていました。でも高い設計料が問題でした。」と思案する時期、丸二から「建築で一番大切な構造に詳しく、コストコントロールをしながら、お客様の意向を無理なく表現してくれる設計士の方がいます。M邸の場合はイメージがしっかりあるので、話合いながら家創りをしてみてはいかがですか。」と提案を受けます。
ご夫妻が、“こんな家にできたら・・・”と題して、家族構成から趣味、そして要望を箇条書きにして、丸二から推薦された設計士に提出したのは、平成15年初秋のことでした。この頃から、設計と部材選びが平行しながら、M邸のプランは徐々に形になっていったのです。

想い望んだイメージが実現した設計

「母が住み慣れた場所で、居心地良く、快適に暮らせたらというのが第一の希望でした。」まず、1階南の庭に面した陽当たりの良い位置が、お母様の居室に決まります。ミニキッチンと洗面台も設置して生活の負担を軽くしています。ご夫妻の寝室とウォークインクローゼットは、お母様の部屋に近い場所と考え、玄関ホールをはさんで東側、バスルームとトイレもお母様の使い勝手を考慮して1階に設置します。となるとキッチンとリビング、そして2つの子供部屋は2階、ロフト(3階)をホビールームにという過程で間取りが決まります。
「リビングは建替え前の家では一番暗かった北東の場所、図面を見た時点では明るさに懸念がありました。」とおっしゃるご夫妻。梁を剥き出し、天井を吹き抜けにして、北側にはトップライト、東に出窓、南側にはホールにまでつながる広いウッドデッキスペースを設け、自然の光を思う存分採り込む設計となりました。「こんなに明るいとは思いませんでした。設計士さんの妙です。」とご主人がおっしゃる程です。奥様は、「110㎝幅ある階段は、図面上では贅沢過ぎるスペースに思えましたが、できあがると安全性も高く、家全体に開放感が生まれました。良かったです。他にもたくさんの要望を出したので、設計士さんは困ったのではないでしょうか。でも、希望したイメージをとても上手に表現して下さいました。」と感想を述べられています。

人と家の健康を維持する夢ハウス ・ レンタル

長持ちして、時間が経った時、古ぼけるのではなく、風合いの出る家”がコンセプトとなったM邸の家創り。丸二から「夢ハウス ・ レンタル」の情報提供を受けます。良質の乾燥天然無垢材を抑えた価格で提供し、耐震、耐湿、断熱も考慮した構造の木造住宅は、M邸の嗜好にピタリとはまります。部材決めの最終段階で、新潟にあるモデルハウスを2箇所見学します。「目で見て確認したかったので。部材の良さは勿論、明るさ、家の中に漂う柔らかな空気感を実感でき、全体のイメージが良く解りました。」とご夫妻。「土台、構造材、建具、床材は夢ハウス ・ レンタル仕様です。壁は珪藻土と自然素材のクロスを使用しています。こだわりがあった杉板の玄関扉やお風呂、サッシ、キッチンなどは、夢ハウス ・ レンタルではなく自分で探した物を施工してもらいました。」と奥様。
床下は、白アリ対策のために木酢液を塗布、そして調湿とマイナスイオン効果のある竹炭を敷詰めたエコロジー処理をしています。また、断熱性の高い夢パネルを使用した軸組みパネル工法で、壁倍率も3.3倍の強度となり、耐湿、耐震で耐久性の高い基礎と構造を実現しています。

床材は平均含水率5~10%まで乾燥させた無垢材を使用、室内扉や玄関収納も無垢材で統一しています。「1階のウォークインクローゼットはクロス張りの予定でしたが、桐に変更しました。夢ハウス ・ レンタルだと、高価な桐仕様も驚くほどの安い予算で実現できます。」と奥様がおっしゃる様に、納戸やクローゼットの扉と内部、部分的に天井や壁にも調湿作用と断熱性の高い桐が使われています。
「大手ハウスメーカーのモデルハウスも見学しました。インテリアが素晴らしいので目が眩みましたが、使われている素材が全く違うことを実感しました。」と奥様はおっしゃいます。

社員一人一人に行き届いている丸二の方針

平成16年6月に工事着工となります。「道が狭く、大型車が入れない場所です。工事は大変だったと思います。」とご主人。「40年来の近所付合いがある場所です。丸二さんも近隣へのご挨拶をしっかりして下さいました。また、毎日の現場片づけをきちんとされると聞いていたのですが、その通りで、近隣からのクレームは全くありませんでした。」と奥様。
工事中はいろいろと忙しく、なかなか現場に足を運ぶことができなかったご夫妻、「見えない所にも手を抜かない丸二さんを信頼していました。大工さんや社員の方も新潟まで出向き、夢ハウス ・ レンタルの研修を受けていらしたので、安心してお任せできました。」とおっしゃいます。また、工事進行中のチェックポイントは文書でも提出され、忙しい中での行き違いがないように努めていた丸二の姿勢が印象に残った様子です。「監督さんはじめ、社員の皆さんの対応が誠実で、会社の方針が良く行届いていると感じました。」と奥様の感想です。
そしてこんな事も・・・「引越し当日、手持ちの箪笥が納戸に入らなく困っていたところ、翌日に対処して下さいました。丸二さんの対応の早さ、機動力を実感しました。アフターケアーも安心してお任せできます。」これからまた丸二との長いお付き合いが始まります。

家族全員が実感した心と身体が潤う暮らし

家の中には木の香りが漂い、風通し良く設けられた窓からは、5月の爽やかな風が抜けて行きます。桐や赤松の淡い色調をベースにコーディネートされたインテリアは目に優しく映ります。M邸は、心和らぐ居住空間となりました。平成16年11月竣工となったM邸の住み心地を伺いました。
「家族皆が、木の香りが一番と言います。無垢の床材は寒い時は温もりがあるし、今の季節はさらっとして気持ちが良い、身体に馴染みます。」とご夫妻の感想です。お母様はバリアフリーの安全な使い易さがお気に入り、車椅子にも対応したトイレ、引戸にした無垢の扉は使い勝手がとっても良いそうです。「畳の部屋が一番落着きます。」と、桐の天井と半畳使いの畳が美しく、洗練された寝室を紹介してくれたのはご主人です。「洗面室は色々な使い方をする場所、広いと良いんだよ。」と言ったのはお嬢さん。

腰壁に赤松を張った洗面室、ガラス扉で浴室~坪庭へとつながるサニタリーは、家族全員がお気に入りの場所です。
木の手摺が優雅な階段を上がると、緑豊かな2階ウッドデッキスペースが広がります。これからの季節はアウトドアリビングとして活躍する楽しみな場所です。南側に2部屋並んだ出窓のあるお嬢さんのスペースと、大きな本棚を設けた息子さんのスペース、「気に入っています。」と答えてくれたのはお嬢さん。光と風が心地好いリビングはM邸一番のビューポイントです。「遊びに来たお友達も、“明るくて気持ちが良い、すごくリラックスできる”と言ってくれます。珪藻土の効果でしょうか、空気がさらっとして快適です。」と奥様はおっしゃいます。「音楽を聴いたり、映画を見たりホームシアターにしたい場所、まだ何も揃っていませんけど・・・」とご主人がこれから楽しみにしているのが、ロフト(3階)のホビールームです。ここも無垢の床材と桐の天井で木の香りがいっぱいです。
「丸二さんのしっかりした基礎と腕の良い大工さん、夢ハウス ・ レンタルの良い材料で建てていただき、安心して暮らせます。」と嬉しい言葉をいただきました。
柔らかい曲線を描いたM邸のアプローチは、様々な草花で彩られ、道行く人の目を楽しませています。「この場所は田舎のあぜ道風でとても気に入っています。落葉の時期からコツコツと植え替えた手持ちの植物が、所を得て活き活きしています。いずれはモッコウバラを2階まで伸ばしたい、やりたいことはまだまだあります。手を掛けた分、キチンと応えてくれるのが園芸の楽しみです。家創りも同じでしょうか・・・」と園芸が大好きな奥様の言葉が印象に残ります。
季節ごとに趣を変えながら、M邸は風合いのある家に育っていくはずです。