社長ブログ

事件に思う

「年金記録漏れ事件」「農相自殺」「緑資源機構官製談合事件」等々・・・このような極めて重大な問題(事件)を見ていて思います。それは、「出す」ことの大切さです。「人間がやること」に完璧は無いと思います(それにしても今回の一連の事柄はひどすぎますが!)。ただ、何か事が起きたときに、可能な限り正直に「出す」ことが、結果的に良い流れをつくる。素直に、謙虚に・・・。もちろん、当然厳しい局面に立たされます。しかしながら、その行動が事態を救い、他者を救い、自分自身をも救う結果になる・・・こう思います。その現実を、「与えられた使命、役割」と理解し、苦しくとも正直に取り組んでいけば、事態は劇的に変わるのかもしれません。かく言う私も、もしそのような立場に立たされた時、実行出来るかどうか・・・分かりません。ただ、「それが原理原則である」という認識を持ち続けることは出来るはずです。社会は人生の縮図です。すべてが(私を含めて)普通の人間たちの中で(潜在的に)起きていることの投影です。自分自身を律するためのシグナルです。・・・うまくまとまりませんが、やはり結論は、「感謝」しかないように思うのです。

土壌改善とICAS技術


 環境省では、工場跡地の宅地利用の場合に、土壌調査を行うことを全面義務付ける方針に。当然のことだと思います(義務付けるからやるのではなく、心配で仕方が無いはず・・・)。また工場跡地のみならず、あらゆる土地の土壌についても、意識して見ていく必要があるのではないでしょうか。土地がよくないと、住む人の健康に大きな影響を与えます。ですので、できるだけよい土地を選ぶことが大切ですね。その土地の良し悪しを見るには、草木が勢い良く生えているかどうかで、ある程度判断がつきます。あとは磁場の問題です。磁場が狂っていると、人間の脳に影響が出てきます。これは磁場測定器で計測可能です(丸二にあります)。土壌の改善のためには、土の入れ替え等がありますが、古くからは「埋炭」が良いとされています。最近では「埋炭」技術も向上してきています。「ICAS(アイキャス)」という技術もその一つです。丸二では、この「ICAS」技術を現在研究中です。土壌のイヤシロチ化と建物内のマイナスイオン化の両方を実現するこのシステムについては、また詳しくご説明いたします。

100年建築

日本のマンションの寿命はいったいどれくらいでしょうか。国交省のマンション建替え事例調査によるデータでは、360棟の平均寿命年数が37年でした。世界的に見ても異常に短いと言えます。その大きな原因は次の3つに集約されると考えられます。①コンクリート自体の耐久性が弱い②配管等のメンテナンスが事実上不可能③構造体の劣化を止められない・・・以上のような極めて基礎的な問題が現実にあるわけです。これらの問題を解決しない限り、個人の財産価値は突然失われ、社会的にはスクラップ&ビルドが繰り返されるでしょう。このような未来は誰も望んでいないはず。「建築」に与えられた課題は、国家としても非常に重要なものと言えるのです。それでは、この3つの問題を解決するにはどうしたらいいのでしょうか。マンションを100年以上持たせるために必要なこと・・・①コンクリート自体の耐久性を高める②いつでも配管メンテナンスや内部改修が可能となる構造にする③断熱材を建物の外側に設ける。これらの組み合わせが、「100年建築」を実現する具体的な答えです。丸二では、「パワー・コンクリート工法」「ルネス(逆梁)工法」「外断熱工法」の3つの工法を駆使して、100年以上の価値を創造する「本物の鉄筋コンクリート構造」をご提案しています。

安全衛生大会と「建築の神様」


本日は、当社の安全衛生大会を開催し、約80社の協力会社の方々にお集まりいただきました。この会は、年に一度の安全管理に対する認識を共有するために行うもので、建設業においては非常に大切なものです。今回も建設業労働災害防止協会の安全管理士の方による記念講演も行い、具体的な災害の防止についての意識を高め合うことができました。また各種表彰も行い、お互いに品質・安全に対する取り組みを確かめ合いました。
さて、今回の大会を開催するに当たり、私が意識した言葉があります。それは「建築の神様」という言葉です。先日TVで萩本欽一氏が「笑いの神様」という言葉を使っていました。「笑いの神様」に見てもらうために、稽古場の窓を全開にして、弟子たちの稽古を見てもらう。もし「笑いの神様」がいて、その様子を見てくれていたら、きっと弟子たちは有名になるにちがいない・・・と。だとすると、きっと「建築の神様」もいるだろう。全国の現場を見ている「建築の神様」に恥ずかしくない仕事をするのだ。「誰かから言われてやる」のではなく、「建築の神様」に見てもらうためにやる。その謙虚な心があれば、きっと品質も技術も磨かれ、事故も起きないだろう・・・そのようなことを思い、そのような話を挨拶としてさせていただきました。・・・本日の表彰にて、優秀な技術者(個人)2名への感謝状贈呈も行いました。この2人の心のどこかに、「建築の神様」が住んでいる・・・。きっといると思います・・・「建築の神様」。

野球観戦@神宮球場


 日曜日は久しぶりに家族と野球観戦。神宮球場で「ヤクルト-阪神戦」です。びっくりしたのは神宮球場なのに阪神ファンばかり!一塁側のスタンドはガラガラなのに、三塁側は内野席から外野席まで超満員でした。その勢いもあってか勝負は阪神の勝ち。昔でしたら大喜びのところでした(小さい頃は大の阪神ファンで、父に後楽園や甲子園に連れて行ってもらい、田淵や江夏を見て興奮していました!)。ただ現在はほとんどプロ野球を見ていないので、どこが勝ってもあまり気にせず。単純にプレーそのものを楽しんでます。でも、やはり野球の方が好きですね。サッカーよりも。野球の勝負には、「偶然性」よりも「必然性」が大きく感じられるので。

新丸ビルにて


 土曜日、先月オープンした「新丸ビル」に家族と行ってきました。このように新しいスポットができると、本当に多くの人が集まります。当然、この日も大混雑でした。内装もアール(曲線)をうまく使った落ち着いた空間になっており、グレードの高いショッピング街になっていて、今までのビジネス街というイメージが払拭されていました。この日、新丸ビルに行ったのは、古都フィレンツェで発祥した「サンタ・マリア・ノヴェッラ」というブランドの香水や香りグッズを見に行くためでしたが、他にもいろいろなショップがあり、なかなか楽しかったですね。このように、「いいモノ」を「いい環境」で「いい人」が、プレゼンテーションしていくということが重要になってきたと感じました。

「ありがとう」の行動とは


 今日は午後、現場へ。軽自動車を運転しながら、道を曲がって「ありがとうございます」のシートが見えてくると、なぜかとても嬉しくなってきます。「ありがとう」の文字を見せた水は美しい結晶をつくるらしいので、きっと「ありがとう」の文字を見せた現場は美しい建物になっていくのでしょう。そのような願いや思いを込めて、丸二の現場所長たちは、必ずこのようなシートを掲げているのです。そのちょっとした気持ちこそが、現場の職人さんたちの心を動かし、完璧な工事へと導きます。今日回った現場も、もちろんそうでした。
実は昨日の夕方、会社の近くで火事があり、そのことを当社の社員が気づき、急いで消火器を持って飛んで行き、初期消火を行った・・・その報告を受けた時、私は心底嬉しかった。「ありがとう」とは、意識であると同時に行動である。このような行動が起き得る風土こそが「ありがとうございます」の真意である。今日は、またいろいろと考えさせられる一日となりました。

第3回会社説明会~すべては「人」


 昨日は、2008年度新卒採用のための会社説明会(第3回目)を開催し、30名の学生の方々に参加していただきました。皆様、ありがとうございます!私は、この会社説明会を行う毎に、果たして私たちの思いや情熱の一体どれほどが伝わったのだろうか・・・ふと、そんなことを思います。でも、アンケートの内容やその後の選考における学生の皆様の反応を見ると、丸二という会社の「根本」をしっかりと見極めている学生が多く存在することに気づき、感謝と共にたくさんの勇気をいただいています。逆に、この会社説明会の参加者数や選考希望者数が減少傾向になったり、学生の方々の反応が悪くなってきたら、それは「企業衰退のシグナル」と見るべきでしょう。私たちはそのような緊張感を持って、毎年の採用活動に臨む必要があると思います。2008年度の会社説明会はこれで終了となり、あとは面接~最終選考を残すのみ。しかしながら、そうこうしている内に、もう2009年度採用の準備も始まります。結局「人」なんだなあ・・・とつくづく感じます。今年の会社説明会(全3回)には、リクルーター・チームのみならず、中堅若手社員(40歳以下)も参加をして、共に採用活動に加わってくれました。このような全社をあげての取り組みと意識こそが、会社を進化させていく原動力となるはずです。また来年はもっと充実した説明会にしてみようと思います。

前頭葉の活性化


 「人は感情から老化する」という新書版の本を読んでみました。その中で「老化の原因」として、①前頭葉の老化②動脈硬化③セロトニン(神経伝達物質)の減少・・・の3つがあげられていました。最近、脳の活性化ということが盛んに言われていますが、特に40歳以降の人たちにとっては、「老化の防止」「心身の健康」のために重要なことのように思います。また、「脳」と言っても範囲は広い訳で、実際に最も大切なのが「前頭葉」とのことです。そういえば、有名な経営コンサルタント会社の社長も、経営上重要なテーマとして「前頭葉の活性化」をあげていました。実は私たちが取り組んでいる「建築医学」は、まさに「前頭葉の活性化」と「セロトニンの増加」を目指すものです。人間がどのような場にいると、セロトニンが出やすくなるか。逆にどのような場にいると、前頭葉を圧迫するか・・・だんだんと分かってきたようです。それらを建築のデザイン、レイアウト、色、香り等に落とし込むことで、老化を防止し、前頭葉を活性化する住環境が出来上がるはずです。このような視点で、建築をより進化させていくことが私の夢であり、目標です。

コンクリートと建築医学


 ゴールデンウィーク前後で、サーバーの移管作業を行っていたので、ブログの更新は久しぶりです。さて、4月の末に「日本建築医学協会」の「建築資材研究会」に社員と出席して来ました。現在、研究会で取り扱っているのテーマは「コンクリート」です。今回も、コンクリートの耐久性能と人体に対する影響について、非常に専門的かつ高度な技術を学ぶことができました。丸二の場合は、コンクリート内の水分を少なくすることで耐久性能(100年建築)を高める「パワー・コンクリート工法」を実践していますが、今回の研究会においてその優位性を再認識することができました、と同時に、人体への影響(健康対策)についても、また新たな取り組みが必要という理解もできました。現代社会を構成するためにコンクリートという建築素材は必要不可欠なものです。だからこそ、私たち建設産業人がコンクリートそのものをよく理解し、「より強く、より優しく」という方向に向けて、改善を進めていくことが急務であると考えます。丸二は、そのような視点を持って、常にコンクリートのリニューアルを行っています。