2014.01.20
思考力と追求力
2014年が始まり半月が過ぎましたが、工場の事故、海上の事故、行方不明事件等、類似する出来事が数多く発生している様な気がします。昨年末には冷凍食品の事故がありましたが、今度は浜松の学校給食で大規模なノロウィルスの被害が起きました。今後はこのようなウィルス対策も重要に成って来るのでしょう。同時に「食」に対する注意喚起も必要なのかもしれません。また17日は、1995年に発生した阪神淡路大震災から丸19年でした。あの時、テレビの画面で見たビルや高速道路の倒壊現場、地震後の大規模火災の様子は、未だに脳裏に焼き付いています。それから16年後の3月11日には、その恐怖が再びやって来ました。このリピートし続ける現象を止めなければならない。けれども、なかなか止まらない。きっと何かが足らない。
今回の東京都知事選挙では、「脱原発」が1つの争点に成りつつあります。日本で最大の電力を消費する都市として、極めて大きな課題の1つだと思います。エネルギー問題の根本解決は、戦争、経済、地球環境に多大な(良き)影響を与えるはずです。私たちが原発問題を考える時、常に未来の全世界(=地球)の安全と平和と発展を「思い」ます。実は、その意識こそが最も大切なことではないでしょうか。景気回復(発展)を優先する人も、安全性を優先する人も、共に「未来のため」という視点を置きます。その上で、様々な方法論を展開して行くのです。けれども方法論はあくまで戦術ですので、状況に合わせて変化するものです。目的が一緒であれば、その実現方法が違っていても、どこかで共有できる場所(着地点)が見つかるはずです。このようにして原発問題に真剣に向き合うことが、国や世界の未来を「思う」ことに繋がり、その結果、(今はまだ見えない)最良の答えを導き出せると期待します。
あらゆる問題や課題を解決する(=終わらせる)根本は、その問題や課題へ向き合う思考力や追求力の強さではないかと感じます。最終的に、その改善方法(戦術)は目に見える形と成りますが、その大元の種は、まさに人間の「思考力」や「追求力」という意志の力のはずです。経済も原発も戦争も、本当に「良き未来」を思考して、追求して行けば、必ず良き方法が見えてくると思います。今はまだ、その「思考力」と「追求力」が弱いだけではないでしょうか。これは政治家だけの事を言っているのではなく、私たち国民全員の意志の力が弱いのだと思います。目先の方法論を戦わせる前に、どのような「良き未来」を創造するか・・・その「思考力」と「追求力」をみんなが持つこと。経営も同様です。社員全員が、本当に「良き会社」を思考して、追求して行けば、必ず良き結果は出て来ます。
世の中で起きている事。自分の人生で起きている事。みんな、自分自身の思考力と追求力を鍛える為の練習(レッスン)です。このレッスン・プランは一人ひとりメニューが違うので、誰かに代わってもらう訳には行きません。自分自身でオリジナル・メニューをこなして行くしかありません。でも、1つ1つをクリアーしていくことで、自分自身の思考力と追求力が高まります。これは最高に喜ばしい経験です。しかも練習メニューである以上、必ずクリアーできる答えが用意されているはずです。だから安心して、自身の問題や課題に真剣に向き合って、全力で思考し、全力で追求して行くこと。問題や課題が大きいと言うことは、自分自身の器が大きいということ。世の中が大転換しようとしている今、全ての存在が大きく飛躍できるビッグチャンスが来ています。自分自身の「思考力」と「追求力」を鍛えて、この時代を生きる価値を掴もうと思います。