2012.12.22
大逆転へ
選挙が終わり、自民党政権に戻りました。安倍政権は(早速)景気回復に全力を挙げるものと思われます。原発、消費税、TPP、国防、憲法改正等という懸案の重要課題については、未だ消化不良の面が残りますが、先ずは景気回復に対する期待値が今回の選挙結果に繋がったのでしょう。日銀の白川総裁も「物価上昇率目標」を導入するとして、新政権との足並みを揃え始めています。あらゆる政策の実現のために景気回復が必要なのは確かなことですので、金融緩和によるデフレ脱却の効果に期待します。
ただ消費税や原発、TPP、国防等については、今後も継続的に議論を続けて欲しいと思います。本当に日本のために成る道は何なのか・・・。選挙は終わりましたが、国民はまだ迷っていると思います。国の方は真剣に説明を尽くし、国民の生命と生活を守る道を明確に示すべきでしょう。もう政党間で戦っている場合ではありません。国全体が一致団結して、この難局を突破しなくてはなりません。今回の選挙は、戦後最低の投票率でしたが、それは国民が政治家同士の争いに背を向けたということ。今回の選挙ほど、今後の日本の道筋を決めて行く上で、大切な選挙は無かったのに・・・。もはや政党同士の競争ではなく、国民の意識との競争に成ったのです。日本の政治は新たなステージに入ったのだと思います。
そういう意味において、民主党政権の3年間は決して無駄では無かったと思います。私たちは様々な経験を経て、学習して行くものです。同時にこのような政治の大きな振り子現象を見たことで、(逆に)決して揺るがないものも見えて来たような気がします。それは、世界中の人々の心を震わせる日本人の精神性です。辛抱強さです。静かなる力です。外国人には、それが不気味に映るのでしょう。日本人は、必ず何かが起きても、辛抱することで乗り越えています。そして結局、逆境を克服して、さらに力強く成るのです。だから現在の政治の混沌状態は、日本人の潜在的な力を増幅しているのかもしれません。辛抱に辛抱を重ねた後の日本は強靭です。このように全てを前向きに捉えて、2013年を迎えたいと思います。
これは個人も会社も同様だと思います。辛抱に辛抱を重ねた人や会社は、必ずどこかで飛躍する瞬間がやって来ると思います。でも1つ、決して忘れては成らないのは、「感謝しながら辛抱し続けること」だと思います。多くの人は、苦しく成ると、人のせいにします。愚痴や不平不満、文句を言います。せっかく大きな飛躍が出来る種が芽生えているのに・・・もったいない。私たちは日本人です。「ありがとう」の国の住人です。日本再生の決め手は、国民全体の「感謝の総量」です。世界中で最も感謝力の強い日本が、最高の逆転劇を起こせるかどうか。それが2013年以後のテーマだと思います。毎日、生きている(生かされている)ことに感謝して、最善を生きること。これが、日本の真の理念だと思います。