2010.07.12
加子母宇宙
10日(土)~11日(日)、第4回岐阜県・加子母森林ツアーを開催いたしました。心配された天気も、初日は晴天、二日目も雨が降る前にすべての見学を終え、とてもラッキーな二日間となりました。今回は20名のツアーで、加子母森林組合さんの取り組みや山や林業の現状を学びながら、パワースポットとも言える加子母の神宮美林を歩き、都会の喧騒から離れた場所で、自然との触れ合いを体感できたと思います。
歴史的に、加子母の山のひのきは、とても神聖なものであり、今でも伊勢神宮の御用材として有名です。しかしながら、そのような由緒ある森を護ることは、実際にはとても厳しく大変なことです。それでも、永きにわたり、この加子母の山が護られ続けているのは、加子母の人々たちの「森を護る。森・自然へ感謝する」という強い思いが、代々受け継がれているからではないかと、感じるのです。すべてが森を護ることと結びついている。それ以上のものは不要である。加子母にいると、そのような「気」を感じます。
それでも、私たちのような「よそ者」が来ても、懐深く受け入れていただき、歓迎してくださる。雨雲をちょっと避けてくださる。そのような「加子母宇宙」に対して、私たちは、一体どのような貢献が出来るのだろうと、ふと考えます。私たちは、適切な間伐をすることが、森を護ることだと知りました。しかしながら、だからと言って、むやみやたらに(当たり前のように)木を伐るのではなく、「人々の暮らしのために、使わせていただきます。ごめんなさい。ありがとうございます」と言う、強い強い畏敬の念と感謝の気持ちを忘れないことが大切だと考えています。
私たちは、今後も森林ツアーを続けてまいりますので、ぜひご参加ください。この二日間で、とても大切な何かを学ぶことができると思います。また、「家」とは「人生を造る場(宇宙)」のことを言います。人生を造る場に、どのような材料が使われているのかを、家主は知る権利(責任)があると思います。加子母の山に行って、ぜひ、その答えを見つけていただきたいと思います。
さて、参議院議員選挙が終わり、盛り上がったワールドカップも終わりました。短い期間で振り子が大きく振れたり、予測もしにくい時代になりましたが、これは大変化の兆しです。前向きに、楽しみながら、ジェットコースターに乗ることでしょう。いよいよ新しい時代が始まりそうで、ワクワクします。