2010.02.13
人間的な何か・・・
なかなか本題に入らず、ずるずる時間ばかりが過ぎていく日本の政治状況を見ていると、政治家全体のリーダーシップの欠如を感じます。また、「政治とお金」という問題を常に生み出している根源は、そもそも私たち人間(=国民)誰もが持っている「金銭欲」に起因するわけですから、永遠に終わらない性格のものなのかもしれません。すべて、陰と陽の世界ですから・・・。
大事なことは、その「私欲」を「公欲」にまで昇華・発展させることであり、そのような意味で、政治の世界では「大欲」の人物が必要だと思います。それが本当に「私欲」でなく「公欲」だったのかどうかは、いつか歴史が証明してくれるでしょう。だから、真実の解明は、時間(=自然)の流れに任せて、今はとにかく、この難局を乗り越えるために、お互いの長所と強みを連携させて、具体的に動いていくことだと思います。
そう考えると、最近のマスコミ報道には、何か陰湿なものを感じます。小沢さん、朝青龍等に対する報道を見ても、客観性を失っているように感じます。もちろん、いろいろな問題については、しっかり追及していくべきですし、どんどん批判していくべきです。しかしながら、その前提として、「私たち人間がやること、完璧は無いし、自分だって少なからずそうかもしれない・・・」という、自らを省みるという作業も同時に必要ではないかと思うのです。
一般の人々が厳しくモノを言うのは当然ですが、「人の行為を世間に公表する」ことを「職業」としている報道人の場合は、それではいけないと思います。そこには、「職業的な良識(良心)」が必要になるはずです。つまり・・・何か、うまくは言えないけれども・・・そこには人間的な何かが必要なのです。その上で、きっちりと事実・真実を追及し、正すものを正し、批判すべきものを批判していく・・・。
その「人間的な何か・・・」が損なわれ始めたから、学校でいじめが増えているのか・・・。大人が、自分の事は棚に上げて、人を(必要以上に)攻撃しているから、子どもが真似をし始めたのか・・・。いろいろと考えさせられます。