2010.01.12
地殻変動
JALが会社更正法を申請し、再建を始めることになりました。「日の丸」を象徴する大企業の破綻は、これからの社会の大転換を暗示するようで、何かとても緊張感と言いますか、気持ちが引き締まる思いがします。トヨタ自動車の米国におけるリコール問題も、かなり大きなことになっているようで、日本を象徴する多くの企業が、これから様々な壁にぶつかっていくことが予想されます。そうなると、その大企業を取り巻く協力企業や下請会社(中小企業)にも大きな影響が出てくるのは必至です。この難局を乗り越えるのには、自らがマーケット(エンドユーザー)とつながるしか道は無いのかもしれません。自社が持っている独自の技術やサービスを、特定少数の(大きな)発注者だけに頼るのではなく、不特定多数の市場において、ひとつひとつ信用を数多く積み重ねていくこと。この地道な開拓精神が大切だと思います。
それにしても、表向きは静かですが、社会の地殻変動はどんどん進んできるように感じます。そういう意味での緊張感は日増しに高まってきていますが、それは同時に「いよいよ出番が近づいてきた」というシグナルでもあり、ワクワクとした高揚感でもあります。変革の時は、夢と志と(心の)準備さえあれば、誰もが世の中のお役に立てると思います。私たちは、幸い、夢を持って、志を抱き、地道な準備を続けて来ましたので、変革の風が強く吹けば吹くほど、帆を張って、前へ進むことが出来ます。丸二は、建築という分野において、次の社会で貢献できる会社として、この変化の激しい環境を楽しく進んでいきたいと思います。
尚、赤松農相が、林業の活性化のために、学校や自治体の庁舎など公共建築で、国産材の使用を義務付ける法案を通常国会に提出する考えを発表しました。今、国内の木材自給率は24%で、今後10年間で50%まで引き上げる方針ですから、本腰を入れないといけません。その目的は、当然、林業の活性化が第一ですが、やはり日本の森を守るということが、より抽象的な概念として存在しています。それは、(もっと言うと)地球を守ることにもつながります。つまり、これからの林業や農業は、地球を守る役割を担うわけで、私たちは、そういう大きな夢や志への協力を、ぜひさせていただきたいと、心から願っているわけです。
さて、寒く乾燥した1月で、雪も多く、寒波もやって来そうです。このように、気象にも地殻変動の波が来ているようですので、地震対策や火災予防等の準備も必要ですね。今一度、さまざまなことに対する点検と確認をしていきたいと思います。