2009.07.06
小さなことの積み重ね
昨日の静岡県知事選挙で自民党が敗けましたが、振り返ってみて、今のような厳しい状況に一体どの辺から陥ってしまったのだろうと、考えてみました。私の記憶から言うと・・・小渕さんが亡くなって、森さんが首相になった頃からかなという気がします。その後、小泉さん、安倍さん、福田さん、麻生さんと流れて来ましたが、その間、時間を掛けて、少しずつ・・・、少しずつ・・・、信頼が損なわれてきたという気がします。これだけ大きな力を持った存在でも、この「少しずつ」の蓄積によって、今のような厳しい状況を招いてしまうのですから、本当に私たちも気を付けていかなければいけないと、自戒する次第です。
吉祥寺にある有名な大型専門店で、たまに買い物をするのですが、毎回イライラさせられます。とにかくレジを待つのが長い。お客様がいっぱいで、レジの人も総出で一生懸命対応しているのなら、全然気にならないのですが、お客様の列が長いのにもかかわらず、レジ係りはいつも少ない。また今は、先ずお客様を一列に並ばせて、順番に空いたレジに誘導するシステムの方が普通なのに、ここではそんなことはしない。今まで通り、お客様を個々のレジに並ばせて、そのレジが進むか進まないかはお客様の運次第。隣のレジがどんどん進んで、イライラしているお客様がいても、全く気にならない。ヘタをすると10分くらい待たされる。
最近、開店直後の空いている時間に入ったら、お客様も少ないが、レジ係はさらに少なかった(だから、やっぱり待つ)。ここまでやれば、逆に感心です。でも・・・コスト削減もいいけれど、過ぎたるは及ばざるが如し。サービス業ということを忘れて欲しくないです。だから、いつも精算を済ませると「もうここへは来ない」と思う。でも、また忘れて来てしまうのですが・・・。
つまり、このように、本当に小さなことですが、積もり積もると、結果として大きな事態を招くということがあります。結局のところ、相手(国民やお客様)をどれだけ尊重するかだと思います。逆に言うと、仮に本当に小さなことでも、(馬鹿にせずに)愚直にやり続けていけば、(もちろん即効性は無いけど)いずれは大きな信用につながる可能性があるということです。これはビジネスでも政治でも人間関係でも同じこと。だから、これからも、小さなことを大切にして、小さな改善を続けていこうと思いました。
これからは「ナノ」の時代。より小さなものを扱う時代。大きなことをするためには、小さなことに関心を持たなければならない。現実的な時代の流れを見ながら、またひとつ原理原則を理解することが出来ました。感謝です。