2009.04.30
選別の時代へ
今年も、ゴールデンウィークに入りました。天気は良さそうですが、メキシコ発の豚インフルエンザが少し気がかりですね。でも、あまり過剰に心配しすぎると「引き寄せの法則」もあるので、早い段階で具体的な準備をして、その後は安心して暮らしていくことがベストではないかと思います。このような初めての出来事をひとつひとつ経験しながら、時代は少しづつですが、進化し始めたのではないでしょうか。
さて、もうすぐ「ありがとう通信」の発刊なので、そのための挨拶文を下記のように書いてみました。
(ありがとう通信:挨拶文)
ありがとうございます。今年も春らしい陽気に入りましたが、北海道や青森では季節はずれの雪が降るなど、地球環境の変化は依然として進行しています。また、メキシコで発生した豚インフルエンザの感染拡大を受けて、WHOの警戒水準も引き上げられました。丸二は、以前より、鳥インフルエンザのパンデミック対策に対する準備を行って来ましたが、いよいよ現実味を帯びてきたようです。もちろん、いたずらに危機感を煽る必要は無いと思いますが、国も企業も個人も、万が一に備えて、何かしらのアクションは必要だと思います。さて、建設業界全体の方は、昨年のリーマンショック以来、とても大きな影響を受けているところです。しかしながら、いよいよ「選別の時代」に入ったという意味において、社会にとっても、丸二にとっても、大いなるプラスと認識しています。造り手側の理屈や都合を優先していた時代から、住み手側の願いを優先する時代へ・・・。今はまさに、丸二が目指している究極の目標、「住む人の人生の流れがより良くなる建築」が、世に出る第一歩ではないでしょうか。私たちが、今まで様々な準備してきたのは、まさに「この時」のためであったと思います。建築の世界が変わることで、社会は変わると思います。そのような大きな流れの中で、丸二は確かな役割を果たしていきます。尚、今年の4月1日には、新卒2名の入社がありました。これからは、新しい視点による新しい発想が必要です。今後も若い力を投入し、育て、さらに価値あるご提案とサービスの創造に全力をあげてまいります。この時代への「ありがとうございます」の心を持って・・・。ありがとうございます。(挨拶文:終わり)
「選別の時代」に入ったという認識は、もう15年ほど前からあり、丸二の場合は「ルネス(逆梁)工法」の採用から具体的な準備に入りました。その後・・・エコ建築、外断熱工法、パワー・コンクリート工法、建築医学、加子母ヒノキ等を導入し、それらの技術を賃貸併用住宅、コーポラティブハウス、リフォーム、木造住宅等に組み込んでいます。
そのような意味で、「間に合った」という思いがあります。15年という歳月は非常に長く感じましたが、それくらいの時間が無いと、このような各種技術を身につけることは出来なかったでしょう。ひとつひとつが非常に高い価値を持ち、本物なので、これから相当な時間軸をかけて、世の中に広まっていくことと思います。
時代が変わるというのは、たぶん怖いことだと思います。先に何があるか分からないから。でも、今の現状の中で、これからの未来がどうなるかを真剣に考えた時、多くの人の「心の声」は、きっと同じ言葉を発しているはずです。
競争から共生へ・・・。
今の自分自身の立場や仕事を考えた時、その言葉を聴きたくない人もいるでしょう。でも確かに聴こえているはずです。そういう時代へ向けて、一歩足を踏み出すことで、きっと何かが変わる。丸二もそういう思いを込めて、今を生きています。どんな世の中になるか、確かな確信があるわけではありませんが、大きく外れてもいないように感じます。そして、来るべきニューワールドにおいて、「医・食・住」の中の「住」の分野をリードできる、質の高い建築集団になっていきたいと思います。