2009.02.03
境界線
今日の朝日は、何かとても不思議な感じがしました。空との境界線が滲んでいるような、絵の具で塗ったようなオレンジ色で、もちろんとても美しくて・・・。最近、太陽黒点の活動が小さくなっていると新聞で読みましたが、地球温暖化や異常気象も、どうも太陽活動が主たる原因のようです。いろいろな問題の真相が明らかになってくると、情報に振り回されている自分自身に気がつきます。ひとつひとつのことを、細かく追求をしていけば、きっと真実が分かると思うのですが、多忙な現代社会の日常において、自身の専門分野や生活範囲以外のことは、ほとんど新聞・ニュース・本などの情報を信じるしかないのが現状です。
それでも、良い意味での「疑い」を持って、これらの情報に向かっていかないと、生きる上での大きなミスをしてしまう・・・そういう時代になったと思います。「国がやることは正しくて、完璧である」という神話が崩れてしまったことは、本当に大きなショックでした。でも、ならば本当の事は自分自身で確かめなくてはいけない!という意識や姿勢が芽生えてきたとしたら、これはこれで大きな変化であり、社会を変える一歩になると思います。
もう、新聞やニュースで言っていることを100%鵜呑みにする人たちは、さすがにいなくなったでしょう。もちろん、そこに事実はあるはずです。ただ、すべてが「真実」ではないと。これからの時代、「信じる」「信じない」の境界線が一体どこになるのか・・・私が思うに、今までの「権威」とか「力」ではなく、「人柄」とか「お国柄」という、なかなか測りにくいものに変わるような気がします。そういうものが、「信用」のモノサシになると思います。
会社で言えば、社風なのでしょう。信用できる社風。社風とは、社員さん一人ひとりの人柄や会社全体が持っている雰囲気や姿勢です。これをより良くすることが、経営目標になってくるはずです。そのためにも、誠実に、親切に、お客様の健康・安全・幸福を願いながら、責任ある仕事をしていくこと。もう、これしかありません。人柄や社風を数値化することはできませんが、最も巨大なパワーを持つことになると思います。
今、「経済」という視点からだけでモノを見ると、本当に大変な時代だと思います。ただ、このようにもうひとつの視点を持つことで・・・例えば、「社風をより良くする」というような視点・・・とても明るく、前向きに、いい気分で日常に向き合って行けるような気がします。明るく、前向きに、いい気分で生活していれば、当然良いことも起こります。風水とは、実は(決して難しいことでは無く)自分自身がいい気分になれるように、場を調整する技術です。だから、結局、問題は、「私の心の中」にあるということです。いい気分を感じるのも自分。不安と恐れを感じるのも自分。そこをどのようにして、意図的に、調整するか・・・です。
生き方の視点を変えてみたり、経営の視点を変えてみたりすると、きっと何かが見えてくる。境界線が滲んだ太陽は、モノサシが徐々に変わりつつあることを表現しているのかもしれません。人柄や社風を大切にしていく方向にモノサシが変わろうとしているのだから、私たちもそこに全力投球です!!
自然の中には、真実の情報があると感じました。