2008.11.21
諸葛孔明と共生の時代
今、「三国志」の中の「赤壁の戦い」を題材にした映画「レッドクリフ」が話題になっていますが、まさに今こそ動乱の最中にあり、三国志から学ぶべき点が多いように思います。敵同士が同盟を組み、共通の敵を叩きつつ、隙あらば同盟軍を潰し、天下を取ろうとする。日本史でも世界史でも、このような戦国時代は常にあったわけです。今は形が変わりましたが、国同士、企業同志が、同様の戦略を駆使して、生き残りをかけていることは明らかです。逆に言うと、一人とか、一社では生き残れない時代。仲間や参謀、提携先、パートナーを増やしていくことが、乱世において重要なことのようです。
三国志の中で、最も特異な人物は「諸葛孔明」だと思います。並外れた見識を持つ軍師として、劉備に仕え、次々と人間離れした戦略・戦術で戦いを勝利に導く・・・まさに最高の軍師、参謀でした。諸葛孔明が多用した手法に「奇門遁甲(きもんとんこう)」という秘術があります。いつ、どの方向へ進むと、どのような「気」を得ることができる・・・というもので、攻撃の時期を決めたり、相手を動かし弱体化させるために活用したようです。今の日本に、このような軍師がいたら面白いのになぁと思います。もちろん時代が違うので、戦って勝つのではなく、国のトップを良い方向へ導き、民のためになる政治を行えるように・・・です。
丸二の場合は、以前より、様々な優秀な技術を持った人・企業とパートナーシップを結び、多くの建築技術を身に付けることができました。昨日のブログで書いた「建築医学」もそうですし、丸二の看板商品である「ルネス工法」「外断熱工法」もそうです。これらの技術は、一社で開発することは出来ません。そのような特殊な技術を持った人・企業の力を借りていくものです。そのようなプロセスを経て、丸二は、建築に関わる総合的な本物技術の実績を積み重ねてくることが出来ました。まさに、提携型ではないかと思います。
本当に良いものを提案するために、良いものを探し、共同でマスターする。あるいは、コーポラティブハウスのように、共同で住まいを建てる。これも一種の提携型です。時代は、共生の時代に入りました。地球環境との共生ももちろんですが、人・企業・社会との共生も急務です。共に力を合わせて、良いものを広めて行きたいと思います。