2008.03.29
若い人たちへ
来週の4月1日、新入社員が3名入ります。この3名にとって、この日は、学生から社会人となる大きな節目になります。きっと、不安と希望が入り交ざった、思い出深い一日になるでしょう。私も含め、誰もが経験した独特な感覚の日です。
若い人たちは、社会に出るまでは、(仮にアルバイト等をしていたとしても)家庭や学校という「器」に守られて生きています。それが今度は、自らの力で生きていかなければならない。この差は大きいでしょう。ところが、「自らの力で」という部分に対する自覚が無いと、「学校という器」の次は「会社という器」に守ってもらおう!という、大きな勘違いをしてしまいます。ここは大事なところです。
学校と会社(=社会)の違いを分かりやすく言うと、学校の場合は「器の中にいる」、会社の場合は「器の一部になる」ということでしょうか。会社と「私」は分離することはできず、会社(=社会)と「私」は一体であるということ。ここに気づかないまま社会人生活を続けていると、どこかで自己の成長をピタッと止めてしまいます。これは、もったいないし、人生最大の損失です。
社会人になったら、このような意識を持って、あらゆることに主体的に取り組みましょう。与えられた環境や仕事は、自己を成長させるための「何か」があります。大抵の場合、それが何か、その時にはなかなか分からないものです。だから悩むし、苦労する・・・。でも、そこから逃げたら、せっかくのチャンスを逃してしまう。「何か」が見つかるまで、日々1mmの前進です。そして、「器(会社や社会)の一部になれた」という感覚がやって来たら、本当に、とても楽しくなります。
来年の2009年度の新卒採用活動も、現在、順調に進んでいます。今回も、素敵な出会いが生まれそうです。若い力と熟練の智慧・・・この2つを融合して、これからも丸二が目指す建築を、たくさん世に出して行きたいと思います。
※見つけたCD
空海の旅 [Hybrid SACD]
喜多郎 (アーティスト, 演奏)
司馬遼太郎の「空海の風景」をアマゾンで購入する時に、見つけたCD。喜多郎は、「シルクロード」等で昔はよく聴いていたのですが、最近はあまり関心が無かった。でも、タイトルに惹かれて買って聴いてみたら、なかなかよろしい。「四国八十八ヶ所」がテーマになっていて、お寺の鐘の音や読経の声も入っていて、けっこう面白い。2作目、3作目も出ていたので、それらも買ってしまいました。聴いていると、心が落ち着きます。