2007.11.08
誠実という価値
国や企業の不祥事や、有名人たちの言動等を見ていて思います。誠実であるということが、最も重要な価値になって行くだろうと。この複雑で分かりにくくなった社会を救うのは、きっと「誠実さ」という極めて当たり前で普通の言葉なんだろうと。
ところで「誠実さ」とは一体どういうことを言うんだろうか。私は、「当たり前のことを当たり前に行うこと」のように思っています。何か特別な奇策とか、ウルトラCではなく、ただ淡々と、当たり前のことを当たり前に行うこと、ではないでしょうか。と言うことは、人間というのは、なかなか当たり前のことを当たり前にやっていないことの裏返しです。
何が当たり前か、という判断自体も見えにくくなっています。いろいろな情報が氾濫していて、何を信じて行動して良いかも分からず、結局自分勝手な行動を取ってしまい、後になって謝ったり、冷や汗をかいたりしているわけで、そういうことは人間誰しも大なり小なりあるわけです。ですから私も、人のことをとやかく言う資格はありません。
ただ、何が当たり前かがよく分からなくなった時は、自分自身の心に問うようにしています。人間誰しも良心がありますし、その良心が痛むようなことはしたくありません。何か迷いがあれば、良心や自然に聞いてみて、勇気を持って行動しようと思います。
このようにして、当たり前のことを当たり前に出来るようになった時、人も企業も磐石になるのでしょう。そのためにも、常に心を磨いて、心の声がクリアーに聞こえるようにしていかなければなりませんね。そういう心磨きの時間を、日常の中に持つことも大事だと思います。
心を磨いて、誠実に生きる。そして、誠実に経営する。これが、21世紀に求められる人間や企業の姿勢なのでしょう。今、たくさんの事象がそのことを教えてくれています。ありがたいことです。これからも、誠実な人間になれるように、誠実な会社になれるように、日々1mmの前進を続けていこうと思います。