2007.10.10
建築医学と風水科学
丸二の提案する≪美と健康≫の中に、「建築医学」という分野があります。これは、住環境・職場環境を改善することを通して、積極的に病気を予防するための代替医療のひとつで、まったく新しい考え方の設計技術です。この「建築医学」をさらに深めていくと、実は「風水科学」に行き着きます。「風水」ではなくて「風水科学」です。最近流行の占いやインテリアの「風水」ではなく、古代中国の時代から実践的に利用されている「風水科学」は、場を整えるための戦略的な技術体系であり、それは人の身体や精神に具体的な影響を与えており、現代科学における大脳生理学とも連動しています。最近、お客様の中でも「風水科学」に関心を持たれ、実際に設計に組み込むケースが出てきました。「風水科学」では、八方位(大極気・本命気)を中心にプランニングを行いますが、必ずしもそれにこだわらないという側面があります。そこが家相との違いです。「風水科学」では、玄関の向いている方向によって八方位の意味が全部変わるので、固定した鬼門や裏鬼門という発想はありません。玄関の向きや住む人の生まれ年、立地、周辺環境、土地の形、そして何よりも実際の使いやすさ等の現実性を優先させます。その上で、「もっとこうしたらいい」という部分を調整します。これが「風水調整」と言われる技術であり、様々な手段があります。風水インテリア等もその中のひとつです。一方、「風水科学」の中から、現代科学や統計学として検証可能な部分をさらに体系化したものが「建築医学」です。二つとも根っ子は同じですが、お客様によって納得されやすい方を採用されるといいと思います。どちらにせよ、場を調整することで、住む人の「経済・健康・幸福」の流れを良い方向に変えようとする設計技術であることは変わりません。ご興味のある方は、当社の建築医学アドバイザーまでご相談ください。