2007.06.12
トップの責任、人生の課題
「消えた年金」や「コムスン問題」等を見ていて思います・・・企業とか組織の責任の所在は、やはりすべてトップだな、と。これほど大きな事件が起きたにも関わらず、「心から申し訳ない」という気持ちを表明しない(できない?)多くのトップ達の姿を見ながら、ふと「自分だったらどうするだろうか」と考えてしまいます。このような、「国家の品格」で言うところの「武士道の世界」とは対極に位置する立ち振る舞いを、自分自身もしてしまうのだろうか・・・。逆に、「天晴れ!」と言われるような潔く誠実な立ち振る舞いができるだろうか・・・。実はその道を分けるのは、ナノ単位並の本当に小さな小さな差ではないかと思うのです。つまり、日々の日常の中で、小さな小さな「誠実」を積み重ねているかどうか・・・その、ほんのちょっとの差・・・そういう気がします。だから、今の自分自身の考え、感情、心に常に意識を向けておかないと、時にチャンスを逸し、時にピンチで墜ちていくのでしょう。まさに紙一重の世界。それでもトップは、希望を持って、自らの思いを正しく整え、常に明るく前向きに進んでいかなければなりません。それが仕事であり、やりがいであり、美しさだと思います。私自身の現状を言うと、やっとこのような考え方ができるようになったというのが正直なところです。まだ青二才です。でも、正しい考え方が身につくことほど価値のあるものはありません。それは両親や素晴らしい師のおかげです(ありがとうございます!)。まさに「正しい考え方」=「人生の免許証」ですね。この免許証を持って、自分自身がどのような立ち振る舞いができる人間になれるのか・・・それが私の人生の課題であり、喜びでもあります。
PS・・・コムスン問題は、もちろん不正を行ったコムスンに非があるわけですが、国が「介護」という大切な「福祉サービス」を、民間ビジネスに投げてしまったことが、そもそもの原因のように思います。