2007.05.09
前頭葉の活性化
「人は感情から老化する」という新書版の本を読んでみました。その中で「老化の原因」として、①前頭葉の老化②動脈硬化③セロトニン(神経伝達物質)の減少・・・の3つがあげられていました。最近、脳の活性化ということが盛んに言われていますが、特に40歳以降の人たちにとっては、「老化の防止」「心身の健康」のために重要なことのように思います。また、「脳」と言っても範囲は広い訳で、実際に最も大切なのが「前頭葉」とのことです。そういえば、有名な経営コンサルタント会社の社長も、経営上重要なテーマとして「前頭葉の活性化」をあげていました。実は私たちが取り組んでいる「建築医学」は、まさに「前頭葉の活性化」と「セロトニンの増加」を目指すものです。人間がどのような場にいると、セロトニンが出やすくなるか。逆にどのような場にいると、前頭葉を圧迫するか・・・だんだんと分かってきたようです。それらを建築のデザイン、レイアウト、色、香り等に落とし込むことで、老化を防止し、前頭葉を活性化する住環境が出来上がるはずです。このような視点で、建築をより進化させていくことが私の夢であり、目標です。