2006.04.06
太子堂で地鎮祭
三軒茶屋の太子堂にて、本日地鎮祭を挙行いたしました。昨日とは打って変わって、とても温かく穏やかな佳き日となりました。この地に生まれ育ち、この地を心から愛するお施主様の深い思いと感慨の念をお聞きして、ふっと心が洗われ、あらためて私たちの仕事の本質的な意味を思いました。お施主様にとっての建築とは、決して物理的な「モノ」を建てることでは無く、「幸福を育む場」あるいは「佳き思い出を記憶する場」を現実化することです。そこには、卓越した技術と共に、「変えがたい何か」が必要です。その「変えがたい何か」こそが、私たちにとっての「ありがとうございます」では無いかと思うのです。その思いは、ただの「思い」だけで終わらず、きっと住む人にプラスのエネルギーを与え続けるでしょう。このように、住む人の「健康・安全・幸福」を実現するためには、私たち一人ひとりの心の根底に、「変えがたい何か」をしっかりと据えなければなりません。これが出発点であり、これが本物建築の心です。