2005.08.22
耐震の本丸
再び新潟中越で震度5強の地震です。先日の宮城沖地震も大きな地震でした。人間は、地震そのものを回避する方策を持ち合わせていませんが、被害を最小限度に抑える智慧はあると思います。私たちの役割は、当然建物の耐震性能を上げることです。そのために様々な考え方がありますが、実は最も大切なことは、「構造体」本来の力を出すことにあります。構造体の役割は、「建物を支え続けること」。この構造体そのものを疎かにしていて、耐震性能の向上はあり得ません。最近の当社の「現場ブログ」にて、コンクリートについての報告がありました。鉄筋コンクリートの構造体において、最も大切なのは「コンクリート打設」であり、それは美しい地肌となって現れます。当社では技術研究会において、継続的にコンクリートについての研究を重ねています。非常に奥が深い研究です。本物とは、「未来への責任」。私たちは、いつまでも胸を張って責任が持てる「本物建築の創造」に向かって、常に本質的な課題に取り組んでいます。